石井亨建築計画事務所
「カスタマーハラスメントに対する基本方針」
1.はじめに
当事務所は、「建築は対話によって生まれるものである」との理念のもと、建築主様をはじめ、設計スタッフ、構造・設備エンジニア、施工関係者、各種メーカー等、多くの関係者との協働を重視し、空間づくりに取り組んでおります。
関わるすべての方々が誇りを持てる建築を実現し、建築主様にご満足いただける成果を提供すべく、常に安全・安心かつ高品質な設計サービスの提供に努めております。
また、お客様からいただくご意見・ご要望は、設計の改善および品質の向上に資する重要なフィードバックと認識しております。
一方で、ごく一部ではございますが、お客様からのご要望や言動の中に、設計者の人格を否定するような暴言、脅迫、あるいは暴力的な行為が見受けられる場合がございます。
このような社会通念上著しく不当とされる行為は、設計者の業務環境を著しく悪化させるだけでなく、安全で安定した設計サービスの提供に支障をきたす恐れがある重大な問題です。
設計者が安全かつ健全な業務環境のもとで職務に専念できる体制を整えることは、結果としてお客様との信頼関係をより良好なものとし、質の高い建築設計の提供へとつながるものと考えております。
このような観点から、石井亨建築計画事務所では「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定いたしました。
2.当事務所におけるカスタマーハラスメントの定義
当事務所では、カスタマーハラスメントを「お客様等から設計者に対して行われる著しく不適切な言動により、設計者の業務環境に重大な支障を及ぼす行為」と定義いたします。
これには、以下のような具体的行為が該当します(以下は例示であり、これらに限られるものではありません)。
- 暴力行為
- 暴言・侮辱・誹謗中傷
- 威嚇・脅迫
- 設計者の人格や価値観を否定する差別的または侮蔑的な発言
- 不適切な謝罪(例:土下座)を強要する行為
- 業務時間を著しく超過しての拘束や対応の強要
- 社会通念上相当な範囲を超える対応の強要
- 合理性を欠く不当・過剰な要求
- 設計者や当事務所の信用を棄損する内容や個人情報を、SNS等を通じて公開する行為
- セクシャルハラスメント、SOGI※ハラスメント、その他ハラスメント、つきまとい行為など
※「SOGI」(ソジ)は、性的指向(sexual orientation)と性自認(gender identity)の頭文字をとった略称
3.カスタマーハラスメントへの対応(業務上)
- カスタマーハラスメントを受けた場合、自身の心身のケアを最優先します。
- サービス提供者として、カスタマーハラスメントに関する知識・対処方法を学び、適切に対応できるよう心がけます。
- 必要に応じて、警察や弁護士等の外部専門家への相談など体制を整備します。
4.カスタマーハラスメントへの対応(利用者様への対応)
- 問題解決に当たっては、合理的かつ理性的な話し合いを行いますが、本サービスにおいてカスタマーハラスメントに該当すると判断した場合、対応を打ち切り、以降のサービスの提供をお断りする場合があります。
- さらに、悪質と判断した場合、警察や外部の専門家(弁護士等)と連携の上、毅然と対応します。